今と昔

「ワイン発祥の地」「伝統料理」

ジョージアの街並みは、時折、中世ヨーロッパに迷い込んだような風情を感じることがあります。ワインも8000年の歴史があり今でもその伝統的な製法を受け継いでいるのです。そういう古き良きものを大切にしながらも近代化に向けてチャレンジし続けている国でもあるのです。

ジョージアの人々

昔の様子

歴史

ドマニシ原人

ヨーロッパ最初の人類
180万年前の初期の人類の遺骨が、ここジョージアで発見されました。これは、アフリカ大陸に次ぐ最古の人類の鍵となる、初めての画期的な発見です。

ジョージアの首都トビリシから80㎞のところにドマニシという小さな村があります。1990年以降ここで古い地層の発掘を続けていた考古学者たちによって、驚くべき発見がなされました。およそ180万年前のものと推定される、ヒトの頭蓋骨が見つかったのです。これはアフリカ大陸以外で発見されたヒトの骨のなかで最も古いものでした。それはすなわちアフリカに発した人類がその後カフカス地方を通って、ヨーロッパやアジアに広がっていったことを示唆しています。発見された頭蓋骨にはゼズヴァとムズィアという男女の名前の愛称つけられました。ゼズヴァとムズィアが果たして現在のジョージア人の直接の先祖であるのかどうかそれは誰にも分りません。しかし少なくともジョージアには太古の昔から人間が住んでいたことは確かです。コーカサス地方はブドウやりんごをはじめ、さまざまな果物の原産地でもあります。肥沃な土壌や温暖な気候に恵まれた土地は、人間の営みを栄えさせた一方、多くの民族の角遂の場ともなりました。

最古のキリスト教国の1つ

ジョージアは、337年にキリスト教を国教として認めた世界でも最初の国のひとつです。