様々な都市

首都トビリシ

トビリシは現在の首都です。トビリシとは「温かい」という意味で、温泉が湧くことに由来します。この都市が誕生したのにはこんな言い伝えがあります。5世紀、この辺りで狩りをしていた王様がキジを打ちました。傷ついたキジは温泉に落ちたのですが、温泉の中でたちまち元気になり、羽ばたいていきました。温泉の力に驚き、魅了された王様はそこに町を作り、首都にしたというものです。空襲やドイツ軍の侵略を免れたため、老杤化はしていますが19世紀の建物が残っているところもあります。
アラブの影響もあるため、アラブ風とヨーロッパ風の建物の両方の影響を受けた美しい建物が並ぶ町です。特に古い建物が残る一画は国が保護区に指定しています。

ユダヤ教のシナゴーグやアルメニア教も散見されます。トビリシは5世紀以降ジョージアの首都として周辺諸国の影響を受け続けながら発展してきました。かつてシルクロードを行き交う人々で賑わったこの町は、今でもカフカス第一の首都です。町一番のルスタヴェリ大通り沿いには劇場、ホテル、レストラン、人々が集まる官庁ビルが立ち並んでおり、国立博物館では国宝級の立派な展示品を見ることができます。

アンチスハティ教会

カシュヴェティ教会

サメバ教会

シオニ教会

ナリカラ城

ムクトバリ川

ムタツミンダ山

メテヒ教会

温泉

街並み

平和橋

夜景

アハルツィヘ

アハルツィヘ(ジョージア語で ახალციხე、「新城」の意)は、ジョージア、サムツヘ‐ジャヴァヘティの小さな都市です。
12世紀から13世紀にかけ、サムツヘ公国アハルツィヘ家の本拠地になりました。1576年にオスマン‐トルコ帝国となり、1628年からは同国のアハルツィヘ州の中心都市になりました。露土戦争中の1828年にロシア軍により征服され、1829年の条約の結果クタイシやトビリシなどと共にロシア帝国となりました。旧市街では古い要塞や城砦、モスク、13世紀から14世紀に築かれたジャケリの古城、聖マリネ教会などがあるほか、近くの小さな山にはサパラ修道院があります。

クタイシ

クタイシはトビリシ第2の都市です。古くは紀元前に西ジョージアにあったコルキス王国の首都でした。10世紀から20世紀にかけてトビリシが異民族に支配されていた時代にはジョージアの首都だったこともあります。ここは近世のころの街並みが今でも残っています。近くにはユネスコの二つの遺産:バグラティ大聖堂とゲラティ建築群があります。町の隣に緑の丘に美しいモツァメタ修道院があります。

バグラティ大聖堂 このクロス・ドーム修道院が11世紀にバグラトIII の君臨のころに建てられました。巨大な規模、正面の作品と装飾は本当に素晴らしいです。1994年に修道院はユネスコの世界遺産として発表されました。

ゲラティ建築群 この建築群はダヴィッド・アグマシェネベリ国王によって1106年創立されました。それはジョージアの近世建築の印象的な例です。壁は全部床から天井まで薄い色のフレスコ画で塗られています。最初にゲラティは全コーカサスの有名な教育アカデミーでした。

ゴリ

トビリシから西へ約80㎞にある都市で、ソ連の指揮者であったヨシフ・スターリン(本名ヨセブ・ジュガシヴィリ)の生地として知られています。市の中心部にはスターリン博物館があり、写真や記念品が展示されている他、靴の修理屋であった貧しい生家やスターリンが使っていた専用列車などを見ることができます。ゴリの近くにはウプリスツィヘ岩窟都市遺跡、古代のフレスコ画が残るアテニのシオニ寺院(7世紀)などたくさんの見どころがあります。ジョージア有数の農産物の一大集散地で工業都市(主に綿紡績と機械工業)を目指しています。